苦手科目を克服しない

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「あなたは他の科目に比べて算数が弱いので、もっと頑張りましょう」

ありがちな先生からのお言葉。

でも会社にいると

「佐藤さんは、数字に弱いから経理に不向きです。だからもっと数字に強くなるように努力してください」とはならず、

こうなります

「佐藤さんは、数字に弱いけどコミュニケーション力が高いので、経理ではなく営業をお願いします」

つまり得意な分野・できる分野で活躍してもらうということです。

基本的には不得意なものをわざわざ克服する必要はなしで、経理は経理が強い人に任せて、コミュニケーション力が高い人にはコミュニケーション力が必要なことをさせましょうということです。

会社全体で考えると、確かに複数人がチームで仕事をするときに、わざわざ苦手な分野をやらせるということは非効率なので普通は避けます。

もっと広く、日本全体とか全世界で考えたときも、得意なことを得意な人がやっていく方が効率よくしかもストレスなく全体が稼働すると想像できます。

「学校では『標準的な人を育てる機関』だから」なんて言われますが、こういうことからもそれがわかると思います。

一方で社会にでると、標準的な人より特徴がある人の方が重宝されるわけなので、
学校で一生懸命時間を使って心をすり減らして苦手なことを克服してもなんだかな、という結果になりやすいわけです。

ちなみに「好きな分野」「得意分野」は本当になんでもいいとは思いますが、コンピューターに出来る範囲だけだと、今後仕事がないですよ。というのも同時に言われます。

例えば得意なことが水泳だったとしましょう。

そうなるとまず考えるのは将来はオリンピック選手になることで、次あたりに出てくるのは水泳の先生みたいな感じになってきます。でも水泳の先生のような仕事は(もちろんみなさんではないですが)決まったカリキュラムに合うように教える事で有る限りは、将来的に大きな価値を生むことはないでしょう。もしかしたら将来はロボットに変わられる可能性も十分にあり得ます。子供の泳ぐフォームの中で浮くことを妨げている部分、スピードの抵抗になっている部分を見つけて指摘するといったことはむしろ人間より適しているのではないでしょうか。

さてそうした場合、人間の役割はどこにあるかというと、どうやって楽しく継続できるようになるか考えたり、みんながスイミングスクールの環境に求めていることが何かを考たりすることになっていくでしょう。恐らく現状ではスクールのマネージャーがやっているような仕事です。

単純労働マニュアル労働がなくなると、必然的に仕事は、今でいうマネージャーの仕事になってくると言えるようになります。

これはあくまでも一つの例ですし、本当に将来その通りになるのか分からないですが、世界全体としてこういう傾向に向かって行くということです。

そうした時に、自分の得意分野がはっきりしていて「この分野なら俺に任せろ」って言える分野もしくは「何があってもこれをやりたい」という分野がなければ仕事を作る事すら出来ないのです。

少し前までは「我慢する力」がそれなりにあって普通の能力があれば、「とりあえず」就職してどこかに着地できました。

これからは我慢するよりも、一般的な人になるよりも、もっと本質的に自分が世の中に対してどういう役割を持って生きて行くか考えないといけません。頭を使います。

大人はそれを教えられるだけの力をつけないといけないなぁと思います。

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